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ピルはどのような選び方をしたら良いのか

カプセルが乗っているスプーン

ピルの開発は高い避妊効果を実現しながらも、いかに副作用の少ない薬を開発することの歴史の積み重ねと表現することができます。必ずしも新薬がベストのパフォーマンスを発揮するとは限らないのがピルの特性と言えます。自分にとっての最適のピルを選択するには、どのような点に注意するべきなのか。ピルの選び方を検討して参りましょう。

ピルの種類を開発の時系列にそって整理すると、第1世代から第4世代までの4段階を経て今日に至ります。第1世代では、1960年代には実用化に成功し現在に至るまで服用されているピルになります。特徴として黄体ホルモンの配合量が多く、男性ホルモン様作用を出現させるアンドロゲン作用が少ないので、身体への負担も少ないとされています。第1世代では、オーソ・シンフェーズなどが有名です。

1960年代後半には、黄体ホルモンと卵胞ホルモンの配合量を控える研究が進み、第2世代のレボノルゲストルが登場するに至ります。ここに第2世代のピルの登場になりますが、これをきっかけにピルの服用人口が増えることになりました。特徴は黄体ホルモンの作用を穏やかにするために、服用時のホルモン量を調整できる仕様を採用している点を指摘することが出来るでしょう。第2世代の薬は現在でも愛用者が多く、トリキュラーやアンジュなどが有名。特にトリキュラーはピル服用者の40%が服用すると見られているほどの高い人気を誇ります。

第2世代の登場後もさらに研究が進み、第1世代と第2世代の問題点を意識した、薬の開発が進むようになるのです。その結果実用化を見たのが、第3世代のピルの登場で、代表的なのはマーベロンです。特徴は黄体ホルモンのアンドロゲン作用を抑制する効果に優れていることです。

その後は、いかに少量の黄体ホルモンや卵胞ホルモンの配合で避妊効果をえることができるか、の点を意識したピルの研究が進みます。その結果登場したのが、第4世代の超低容量ピルになります。これまでは、エストロゲンの配合量は50マイクログラム未満でしたが、30マイクログラム未満に抑える超低容量ピルが第4世代の特徴になっています。さらにドロスピレノンという新たな黄体ホルモンを配合する薬も登場しています。代表的なものにヤーズを挙げることが出来ます。

またピルはホルモンの配合量の違いで三段階に分かれます。1相性は錠剤の全てがおなじ配合量担っているのがポイントです。2相性は毎日服用する中で2段階にホルモン配合量が調整されているのです。前半はプロゲストロンを控えており、後半は反対にプロゲストロンが増加します。

3相性は3種類の濃度に調整されており、自然なホルモンバランスの変化に近いので、副作用のリスクも軽減されています。もっとも3相性では厳密に服用管理する必要があります。体質的に問題なければ1相性でも十分効果を発揮するので、ライフスタイルや体質を踏まえてピルを選ぶのが重要です。